ネッシー狩りの夜

ヒマだとろくなことをやらない20代ニート。

カップ麺を食べる朝

 昨日は、一日お腹が痛かった。

 食事を作った。

 お風呂に入った。

 少し夜更かししたけど、ちゃんと眠れた。

 人と話をした。

 親とラインをした。

 

 毎日できたことを、カウントすることにした。

 だから今日からは、夜にブログを書いていくことにする。

 そうしないと、朝には自分のしたことを忘れてしまっているから。

 穴のあいた瓶みたいなもので、どんどんと自分のおこなった些末な行為が、そこからこぼれていってしまう。きっと無意識だからだろうし、それをわざわざ思い出すのは、なにかのトレーニングになるだろうから。

 

 外は相変わらず雨がたくさん降っている。

 鴨川の水位がとても上がっているとのことで、いよいよ、何かが終わりそうな気配がして、とてもわくわくする。

 あまり褒められたことではないけれど。

 

 台風は雷を伴わないので好きだ。

 私は大きな音が苦手なので、雷がとても怖い。

 ついでに言うと、鼻の粘膜が強くないので、強いにおいを嗅ぐと鼻腔内の粘膜がとてもかゆくなってしまう。

 だからといって自分が特別繊細だということを言いたいわけではない。

 

 私の親は共働きで(だからこそ私はこんな風に、ニートをしていられるわけだ)、保育園に通いだす前まではおばあちゃんの家に預けられていた。

 田んぼと、やたら広い庭。裏には畑のある、田舎。移動は自転車かバスか、あるいは軽トラック。

 私は癇の虫がいつまでもおさまらないこどもで、ことあるごとに泣いていた。

 雷も。

 でも、とても広いおばあちゃんの家で毛布にくるまって雷をやり過ごしているときは、なぜだか、わくわくした。

 

 そしてそれが、今でも残っている。

 暗い空に雨音。

 みんな家に閉じこもっていて、テレビやTwitterでは今の被害規模がどれほどのものかをみんなこまめに逐一更新していく。

 それがなんだか楽しかった。