ネッシー狩りの夜

ヒマだとろくなことをやらない20代ニート。

ぬいぐるみ

 昨日やったこと。

 暑さを体感した。

 シーツを洗った。

 ちゃんと寝た。

 

 『ねこぢる草』というアニメ映画に、死体の部位を使ってつぎはぎのぬいぐるみのようなものを作っているおばあさんが出てくる。

 この世界の生き物は、タイ焼きの餡のように、赤い血液の周りに肉がついているという感じで、こう、手をスパッと切ると、トッポみたいな切り口になる。そしてそこから、血がぽたぽたこぼれるのだ。

 ぬいぐるみのようなのに、中にはたっぷり血が詰まっている。

 それが逆に生々しい。

 

 私の家にはぬいぐるみがたくさんいる。

 ぬいぐるみが好きな人間と、人形が好きな人間とでなんとなく分かれる気がするのだが、私の場合はぬいぐるみ派である。

 人形は少し怖いのだ。

 『学校であった怖い話』にしろアニメ版『学校の怪談』にしろ、人形にまつわる話はどれもこれも怖い。

 粗末に扱うと怖いことが起こりそうだ。

 それに、人の形なのである。

 人と一緒にいると云うのが怖いので、やはりぬいぐるみのほうがいい。