ネッシー狩りの夜

ヒマだとろくなことをやらない20代ニート。

ひきこもれない

 昨日やったこと。

 お腹が痛くてとにかく寝込んでいた。

 本屋に行った。

 山鉾を見た。

 

 ひきこもりにはなれない。

 いや、なれるといえばなれるのだけど。

 ただ、それをすると、私はTwitterをやるかリストカットをするかという毎日になってしまうので、無理やり外に出ている。

 夜になれば外も少しは涼しい。

 このあたりは都会なので夜でも完全に人気がなくなるということはない。

 だから、比較的安全に歩ける。

 

 外に出るとあらゆるものから逃げられるので好きだ。

 Twitterでは友達の近況が更新され、今の日本のことについて更新され、社会の厳しさについての情報が更新されていく。

 そこには、ブラック企業のことや、自殺者のことももちろん載っていて、それを見ると、身体が強張る。

 働いたこともないのに。

 でも怖いものは怖い。

 あきらかにそこでは人が死んでいる。

 死ぬかもしれない場所に飛びこんでいく勇気はない。

 それでも、いつかは身を投じないといけない。

 親に申し訳ないから。

 

 親の手紙の文字を見ていると、涙が出てくる。

 どうしてなんにもできない自分に対して、こういう風に接してくれるのだろうと思う。

 責めるわけでもなく、ただ、優しくしてくれる。

 甘やかされている。

 死にたくなる。

 どうして普通のことが普通にできないんだろうとか、今の自分は何をやっているんだろうとかと、死にたくなってしまう。

 たぶん死んだほうがいい、

 

 引きこもると、そういったものと向き合わなくちゃいけなくなる。

 でも、外に出てひたすら歩いていれば、何も考えなくていい。

 だから引きこもらない。

 部屋の中に閉じこもることすらできない。