ネッシー狩りの夜

ヒマだとろくなことをやらない20代ニート。

暑さの中

 今日やったこと。

 神社に行った。

 お守りを返した。

 買い物をした。

 外に出た。

 歩いた。

 

 崇徳天皇についていろいろと調べていた一日だった。

 日本三大怨霊のひとりに名を連ねているが、実際は優しい人だと云うのを知った。

 宮廷の権力争いについての話がたくさん出てくる(それにともなって人の名前もたくさん出てくる、人の名前を覚えるのは苦手だ)ので、あまりよくかみ砕けていないまま、腹の中で消化不良を起こしている。

 

 安井金毘羅に久しぶりに行った。

 相変わらず人が多く、私は就職についての縁結びをお願いした。

 安井金毘羅は崇徳天皇にゆかりのある神社で、主に、縁切りと縁結びのご利益があるとされる。

 それはかなり強いもので、面白半分に願えば、自分の思ってもない形で願いが叶ってしまうだとかなんだとかまことしやかに囁かれている。

 『猿の手』のように。

 はたしてそれが本当に神様のしたことなのか、あるいは偶然なのか、はたまた人間性の問題なのかはおいておくとして。

 

 崇徳天皇はこの神社にある藤の花を愛していた、というのを知って、そういえばいたるところに藤があるなというのを、参拝しながら思った。

 

 藤を切った葉っぱが山になっていると思ったら、それは藤棚が作られずに地面にそのまま伸びたものだった。

 こういうのはあとからどうにかできるものなんだろうか。

 あまり植物を育てることには詳しくないので、青々とした葉っぱを少しだけ触って、境内から出た。

 誰も藤を気にかけている人はいなかった。