銭湯
今日やったこと。
ある本屋さんに行った。前から行きたかったところだった。
一時間程度歩いた。
私の住んでいる地域には、銭湯が多い。
少なくとも三軒ぐらいはある。
銭湯に行ったことはないけれど、「湯」と書かれた暖簾を見るとわけもなくわくわくしてしまう。
『千と千尋の神隠し』を思い出すからなのか、あるいは原風景をそこに見るからなのかわからない。
富士山の絵や、瓶に入った冷たい牛乳。
青いタイル。保健室にあるような体重計。
まだ小さい子に、ばんざいをさせて肌着を着せるお母さん。
タオルを巻いたまま扇風機に当たっているおばさん。
それらは銭湯で見たものではなくて、温泉に行ったときなどに見た光景のつぎはぎなのだけど、銭湯の前を通るたびに、そのイメージが走馬灯のように頭の中を流れていく。
湯気と共に、記憶が共有される感覚。
お風呂のにおいは好きだ。